明日をつぶやくbot
明日の予言をつぶやくtwitterのbotを作ってみました。
あしったー http://twitter.com/ashittter
概要としては、
- 「明日」を含むつぶやき最新2000件(後で調整するかも)から、「明日は○○」とか「明日の○○」などのように「明日」が係る単語を抽出してカウント。
- 上位15個をつぶやく。
- つぶやく間隔は一時間。
実はデータの収集実験は少し前からやってる。
8月13日だとこんな感じ。
- コミケ, 仕事, 休み, 夜, 予定, 夏コミ, 東京, 会社, 朝, 準備, 出発, 雨, 何, 帰省, これ
自分が知らなかったイベントが入っていることもあって、週末に役立ったり。
まあ、注目されてるイベントだったら前日からバズられてるのだけど・・・
実装としては、
- 言語はPython(特に理由は無いけど・・・)
- twitter検索 http://pcod.no-ip.org/yats/ より「明日」の検索結果を取得
- CaboChaで係り受け関係を解析
- Pythonからのつぶやきのpostは http://d.hatena.ne.jp/ama-ch/20080514/1210757894 の通りに
さらに何かできないかなぁ
HACKING:美しき策謀
最近読んだ本。
Linux上での脆弱性攻撃、ネットワークのプロトコルの弱点(仕様)を突いた盗聴・DoS攻撃、各種暗号解読・パスワード解析・WEP攻撃の手法 などの手法を具体的な方法を載せる形で紹介している。シェルコードの作成や暗号の解読など高度な内容についても実際の方法を詳しく書いてあるが、細かい内容に入りすぎて付いていけなかった部分もあった・・・。しかし、そういった部分を飛ばしたとしても、脆弱性への理解は深まった(まさに昨日の記事に書いた「脅し」ではなく「理解」の教育になった)。ソフトウェアの製造やSIを行っている人は、脆弱性について人から指摘されたりチェックリストでチェックすることでなんとなく理解していても、その脆弱性を利用した攻撃を実際に行える人はごくわずかだ。だからセキュリティなんて二の次だと思ってしまう。ITプロバイダ(ソフトウェア製造、SIerなど)に関わる人は、ソフトウェアやプロトコルの脆弱性の本質を理解することが必要だと思う。プログラムを理解している人にとっては、本書はとても良いセキュリティの参考書になると考えられる(ただし、webアプリケーションのセキュリティは含まれていない・・・)。

- 作者: Jon Erickson,村上雅章
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2005/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Joint Workshop on Security 2008, Tokyo
25,26日の講演会は一般参加可能だったので出席してみた。25日はボットネット対策について、26日は危機への備えについてが印象に残ったのでまとめておこうと思う。
26日はITセキュリティの専門家だけではなく地震や津波の災害の研究者の講演もあった。講演の内容も面白かったが、問題解決の方法として、本質的に似ている分野から知恵を借りようというこという姿勢も興味深いと感じた。
資料はこちら http://www.nca.gr.jp/jws2008/
ボットネット
- わが国のボット対策について 有村浩一(テレコム・アイザック・ジャパン)
ボットネットの対策として、対症療法ではあるが、各PCのボットを潰していくという取り組みをCyber Clean Centerとして行っている。ハニーポットによりボットに感染しているPCのIPアドレスを収集し、ISP経由でユーザーに対策方法のメールを送る。効果が出始めている(新たに出現するボットの数は減少傾向)。
ボットネットの犯罪利用が活発となり、アンダーグラウンドビジネスとして成り立ってしまっている。ボットネットのレンタルなど。対策としては、webサーバー側でのセキュリティ対策とクライアント側でのソフトウェアのアップデートが重要。
- Technical and Social Approaches Against Botnets Stephen Gill(Team Cymru, US)
ボットネットとの戦いにおいて、もぐらたたき状態ではない状態を目指している。根本的な対策が必要。ボットネットとの戦いは犯罪との戦いであり、技術的制裁よりも社会的制裁のほうが長期的な影響を及ぼすことができるのではないか。社会的な制裁はすなわち法的な措置。警察などと協力して他の犯罪と同様に社会的な対応が必要。
危機への備え
- 人はなぜ危機に備えないのか -災害に備えない人の心理を探る- 群馬大学大学院工学研究科 教授 片田敏考
自分は被害にあわない、自分だけは大丈夫と思ってしまう心理特性を「正常化の偏見」という。セキュリティ対策においても同じと考えられる。自分にとって都合が悪い情報を無視したり、過小評価してしまう(交通事故に合う確率と宝くじに当たる確率は同じ)。そしてさらに、そのような自分を正当化する理由を探してしまう(認知的不協和)。備えていない人は、備えないという意思決定をしたわけではなく、意思決定そのものをしていないだけ。この状態を打開するためには、「脅し」の教育ではなく「理解」の教育をする必要がある。なぜセキュリティ対策を行う必要があるのか、どのように対処すべきかを理解してもらう。「脅し」の効果は長続きしないが、「なるほど」の効果は長続きする。「備えあれば患い無し」というのは当たり前と思うかもしれないが、この言葉は元々は三段論法になっていて「安きに居りて危うきを思う 思えば則ち備え有り 備え有れば患い無し」である。
- Examing Cooperative Strategies through Cyber Exercises Ernest W. Drew(NUARI, US)
組織においてサイバー攻撃の演習を行う際には、意思決定レベルの練習も必要である。そのために経営者レベルの人も演習に参加してもらうべきである。組織内での報告・外部への公表などの演習も必要。
情報処理技術者試験 やさしく学ぶデータベース技術
これも今日読み終えた本。
来月受験するテクニカルエンジニア(データベース)の試験勉強として、はじめて「やさしく学ぶ」シリーズを使ってみた。なぜそのような技術が使用されているのか、という細かいところについては軽い説明で済ませており、その辺りを知りたい人には物足りないかもしれないが、短時間で全体を見渡すには良いと感じた。また、本書はテクニカルエンジニア(データベース)だけを対象としているわけではなく、情報処理技術者試験全般のデータベース分野に関する解説であるので、テクニカルエンジニア(データベース)向けには別途問題集などでの学習も必要である。

- 作者: 高橋麻奈
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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地頭力を鍛える
今日読み終えた本。
一見想像も付かないような物理量(日本に電柱は何本あるか?など)の概算値を出すための考え方である「フェルミ推定」を、日常的な問題解決に応用しよう、という本。ひとつひとつのことは当たり前のことのようにも感じたが、言ってしまえば当たり前のことを日常的に実践することは難しい。訓練が必要である。
また、本書は一般的なビジネスマン向けに書かれたものではあるが、IT技術者(SE, プログラマなど)の問題解決にも適用できる。本書の中でも触れられているが、これまでの自分の仕事の中で、問題解決に携わる人全員の問題解決に対する意識が統一されていることが望ましいと感じたことが何度かあった(それぞれの意見の統一ではなく、問題解決のプロセスについて)。そういった意味でも問題解決に携わる人々には是非読んでもらいたい本である。

- 作者: 細谷功
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: 単行本
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Gmail Notifierでhttps(SSL)を使えるようにする
昨日からGmail Notifier(http://toolbar.google.com/gmail-helper/notifier_windows.html)を使うようになったのだが、Notifier経由で開かれるGmailがhttpsでなくhttpなのが不満だった(Notifier自身の通信もhttp経由だけど)。信頼性が低い場所で無線LANを使用する時とかはhttpsを使いたい・・・
そこでぐぐってみたところ、httpsを使うようにhackする方法があった。
http://www.wikihow.com/Hack-Gmail-Notifier-to-Use-SSL
exeファイルをバイナリエディタで開いて"http:"となっているのを"https:"に変えるだけ! これでNotifier自身の通信も、開かれるブラウザのアドレスもhttpsになる(Notifier自身の通信は念のためWiresharkで確認済み)
ちなみに、バイナリエディタはBz(http://www.zob.ne.jp/~c.mos/soft/bz.html)を使ってみた。必要に応じてコピーを取ってからgnotify.exeをBzで開き、[編集]->[リードオンリ]のチェックを外し、"http://mail."を検索して、"http"の後ろから"s://mail.google.com/mail/"を打ち込む。全体で一文字増えるわけだが気にしなくて良い。
The Linux Foundation Japan Symposium #7
http://www.linux-foundation.jp/modules/eguide/event.php?eid=9
The Linux Foundation主催のシンポジウムに出てみたので、自分が気になった点のメモをアップしておく。自分の理解が間違っている点もあるかもしれないので、発表内容を知りたい方は、上記のサイトにある資料を見ていただきたい。テーマはBusiness Critical Linux。
なお、次回は7/9(水)、テーマは「セキュリティ」の予定らしい。そっちのほうが興味があるが、その時期は忙しいかも。